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2012年9月 4日 (火)

聖地旭川へ ~ 巡礼

続きから

旧国道の両端は緑が随分とせり出してきている。
元来、車道だったはずもすっかり自転車道の幅に狭まり、このままではいつか植物に覆われそうな気配すら漂う道。
車だとまったく気付かないので、ここは自転車で走行されることをおススメ致します。
(私もここは知らなかった)

やがて国道12号線と合流し、ようやく市街地へ入って参りました。
小高い丘の上に「優佳良(ユーカラ)織工芸館」が見えてきた。
ああ、懐かしい。
以前、北見市に住んでいた頃、札幌-旭川-北見を仕事で行き来しており、旭川も車でよく走っていた。
やがて道央自動車道の開通に伴い、旭川へは高速道路で行くことが当たり前になって、それも旭川の営業所との往復のみ。
国道12号線から行ったのは、それこそ20年数年ぶりなのだ。
でも、当時の街の面影は殆どありませんでしたけどね^^;

Aさんの目的地は忠和。
彼は先月いっぱいで会社を退社、今後は独立起業されるとのこと。
お世話になったお礼と今後の報告を、旭川店へ挨拶しに行ったのだ。
その間、私はトイレで顔を洗っていた。
この後に待ち構える「聖地」へ向けて身を清めるために。

なんちゃって、汗だくの顔で行くのもちょっとね^^;

 
「ほら、あそこですよ」
とAさんが指さした場所。
そこが今回の目的地。
旭川店の道路を挟んで斜め前という至近距離。
道路を渡り、前に立った。
我等はついに「聖地」へ辿り着いたのだった。

Ts3o0030

EZOサイクルさんです。

店主は北海道唯一(多分)のフレームビルダー。
その筋のマニアから「聖地」と崇められる所以です。
店の前にさりげなく置いてあるタンデム車(2人乗り用自転車)。
普通は置かないよなーと、初っ端からボディーブローを喰らう^^;
高まる動機を抑えつつ、早速中に入ってみました。

壁にはタンデム車がずらりと飾られている。
cannondaleのタンデムが2台、圧巻はTOEIのタンデムも!
コレクションということで販売はしないそうだが、TOEIのタンデムなんて初めて見たよ。
すげーオーラだ。
新旧のパーツが雑然と並べられ、昔のツーリング車好きの人なら垂涎なものもあったりとか^^

「元々フランス車をお手本にしてね」
と語る店主の手本は、ルネ・エルスなんだとか…
す、凄すぎます。

店内にはツーリング車と思いきや、フルカーボンのフラットロードがある、
何で???
お客さんが修理で持ち込んだものだそうだ。
ヘッド回りを加工したらしく、「ちょっと持ってごらん」とおっしゃるので持ち上げてみたところ、あまりの軽さにビックリ!
スカッと軽く、腕に何の抵抗も無く持ち上がる。
そのお客さん、自転車を何台も所有していて、このフラットロードの目的は「軽量命」なんだとか。

聞くところによると、工具や治具も無かったら自作するそうだ。
例えば、ポテチ状のリムを完璧に修復する治具を自作されたそうで、今では入手不可能な絶版リムを再生することも可能だという。
「何でも出来るから、壊れたら持っておいで」とビルダー。
この言葉、そう簡単に言えるものではない。
経験と実績に裏付けされた、深くて重い言葉だ^^

今回はAさんの付き人という手前、おとなしくしていたが、これで顔がつながりました。
今度は堂々と訪問できます。
私の頭の中では、オーダー熱が沸々と・・・^^;

 
ここでは語れないが、何でこんなものがこんなことに!
という超絶裏情報も聞くことが出来た。
これは店主どうし、業界筋のお話だから我々一般人が聞くことは決してないもの。
Aさんは、何でこんな情報が、それも旭川で聞けるなんてと大層驚いています。
私は聞かなかったことにして、生涯口を閉ざす所存。
でも、自分が利用する時はちゃっかり恩恵に与ることに^^;

楽しい時間もあっという間。
再訪を約束して店を出た。
さらば「聖地」、EZOサイクルさん。
今度はオーダーシート持参で行くぜ!^^

 
その後は駅前の買物公園へ移動、当初の旭川B級グルメはお預けでも、この地には旭川ラーメンなるものがある。
有名店はいくつか知っているが、それが何処にあるのか分からず、近くのラーメン屋に適当に飛び込んだ。

Ts3o0035

元祖 旭川ラーメン 一蔵本店 の正油ラーメン700円也。
旭川ラーメンといえば醤油だ。
勿論、他の味もメニューにあるし、味噌ラーメンを売りにしている店もあるが、私の中では醤油で決まり!

飛び込みで入ったけれど、思いのほか美味しく頂けました。
あとでネットでみると、札幌にも店舗があったのね。
今度行ってみようっと^^

 
食事も済んで、あとは札幌へ帰るのみ。
都市間高速バスを利用する。
バスターミナルで輪行の用意をするが、発車の時間まで10分も無い。
やっぱり間に合わなかったー(泣)
予行練習もせずにぶっつけ本番で臨んだニュー輪行袋、前後輪を外す縦型収納なもんだから、リアのエンド金具の取付け一つからしてもたつく始末。
ふと隣を見ると、Aさんはとっくに収納済み。
ここで経験の差が出てしまう。

しかし、それは想定済みで、最初からAさんに収納してもらおうと考えていたので作戦大成功(笑)
キレイにまとまりました^^

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向かって右側がAさんのデモンタ、左側が私のロード。
コンパクトさでは私が勝るが、収納時間は歴然の差。
さらに私は肩から担ぐのに対し、デモンタはこの状態のまま転がしていける。
バスの下のトランクに収めるのだったら、キッチリと袋に収納しなくてもよく、バス輪行は手軽さスピードさを重視すべきだろうと思った次第。

旭川~札幌間は30分置きに出発しているので、待合室で話していたら30分なんてあっという間^^
バスに乗せて、一路札幌へ高速移動。
行きは6時間半掛かったのに、帰りは2時間。
バスは速いねぇ。
札幌市に入り私は途中下車、運転手さんにトランクを開けてもらってロードを引っ張り出した時、その運転手さん、「その自転車、どこのメーカー?」と聞いてきたので、
イタリアのBianchiという自転車です。
と答えておいた。
MADE IN TAIWANだけど、どうせ判んねぇだろうし(笑)
ふ~ん、イタリアかい、そうかーと、それこそ判ったような判らないような返事だった(爆)

 
本日の走行  152.5km
AVS        25.6km
MAX                43.1km
走行時間     5:45'19

完成車で8万以下のTIAGRAグレード車でもこれだけ走れるんです。
高級車じゃなくてもロングライドが出来る見本になればいいな^^

 
最後に

Aさんは独立し、自転車ショップを開業する運びとなりました。
今まで培ってきた知識と経験を武器に、今までにない自転車ショップを目指すことになるでしょう。
オープンはまだ先ですが、今から非常に楽しみであります。

安定したサラリーマン生活から茨の道を歩む。
本当の苦LOVEとは、彼のことに違いない。

Aさんは自分自身の「聖地」へ向けて、長い巡礼の旅に出たのでした^^

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コメント

いやはや美しくまとめて頂きましてありがとうございました。私も、聖地でのオーダー(カーリーバック)を目標に一層の精進を図ります。目標にしたいお店の一つなんですよね。以前、、こちらで「お客さんの目線にまで降りるように、、、」とご指導があったのは再度肝に銘じたいですね。

、、、で、、タクランケさんはどんなのをオーダーするんですか?

投稿: 店主A | 2012年9月 4日 (火) 20時25分

店主Aさん

平地とはいえこの距離を走ったので脚がパンパン^^;
やっぱり月一ローディーは体力無いです。
そんなか弱い脚にも優しくて、軽くしなやかなフレームがいいなと思っています。
出来れば8㎏台で仕上げたいと。

パーツ代の方が数倍高くつくかもしれませんね^^;

投稿: タクランケ | 2012年9月 5日 (水) 08時21分

EZO さんの工房を見せてもらうと、腰を抜かすかも?
とにかく難しい仕様を持っておいで ..... と言われて、丸2年が過ぎてしまう。

投稿: ケイオス父 | 2012年9月 6日 (木) 06時57分

ケイオス父さん

Aさんも仰ってましたが、別のところに工房があり、冬は籠ってフレーム作りに専念されるそうですね。
工房内のことは聞きませんでしたが、そうですか、そんなにスゴイのですか…

一口にオーダーといっても、仕様を決めるのが一番難しいですよね。
ご自身で納得のいくフレーム、時間が掛かるのは当然でしょう。
私の場合、壁に貼ってあった料金表を見てもチンプンカンプン、まずは用語を覚えることから始まりそうです^^;

投稿: タクランケ | 2012年9月 6日 (木) 10時38分

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